「有能」と「無能」、学歴

僕は地元のレンタルビデオ店でかれこれ1年以上アルバイトをしているのですが、その時にしばしば思うことがあります。

 

周りから「有能」と評価されるためには一定の条件があります。

それは、「自分がやりたいことを主張したうえで他の人のやりたいことを確認できる

ということです。

 

限られた資源(時間・人員)をどのように効率よく使って最大限の仕事をできるか、というのが仕事ができる/できない の基準になると思います。僕の働いている店では本・ゲーム・レンタルと3つの部門に分かれているため仕事の進み具合の見え方が分かりやすく、スタッフの力量次第で運営の円滑さが変わってきます。

そのため、自分がやりたいことだけを主張し、他の部門の補助をしないとか、あるいは逆に何をしたらよいかわからず優先順位の低い単純作業に没頭する、というのが他のスタッフのストレスになります。

結局はコミュニケーションが大事というありふれた結論になってしまいますが、学歴はあまり関係ないように感じます。

有名大学を卒業していてもコミュニケーションが取れない人、逆に学歴は高卒だけどすごく気配りができて周囲から認められている人…

ただ、学歴は無意味だなどというつもりはありません。

学歴はその経歴が大事なのではなくて、どのようにして過ごしてきたか、ひいては積極的に努力できる人間であるかどうかをもっとも効率よく短時間で判断するツールだと考えています。

アルバイトではとにかく人がいないなどの理由で学歴を問わず採用することもあるかもしれませんが、企業の本採用であれば大なり小なり学歴を見て判断するはずです。

 

ただ、学歴だけではコミュニケーション能力が判定できないため、書類審査の後に面接等の時間を設けてさらに選抜するといった形になっています。合理的ではあると思います。「学歴はないけれど有能」という人を落としてしまう可能性が高まるのは惜しいですが、効率を考えると仕方ありません。

 

今できることは、コミュニケーションの大事さを知ってしっかりと密な連携を誰とでもできるように訓練しておくということでしょう。

このことを学べただけでも、アルバイトをしている価値があると思います。

「貴重な学生時代の時間を安く売っている」というアルバイトへの批判もありますが、これもまた学びであり、お金で買えない価値を持っています。そういう点では自給以上のものをいただいていると言えるでしょう。

 

時給は上げていただきたいですが。