甲子園 2018

 終わってしまいましたね。

毎年、甲子園が終わると夏も終わりという感じがして少し寂しいです。

 

結果的には前評判通りの大阪桐蔭の強さが際立ちましたね。

2度の春夏連覇は史上初とか。

投手陣、打線とも迫力が別格という感じでしたね。どこからでも点の取れる印象がある打線で、高校野球の歴史でもこれだけのチームはなかったのでは?という感じでした。

 

2007駒大苫小牧とか、2011日大三高とか、2012大阪桐蔭とか、もっと前に行けば最強と言われたチームなんていっぱいあるだろうけど、今年の大阪桐蔭ほど「スター集団」って感じのチームは珍しいんじゃないかと思います。

毎年当たり前のように甲子園に出てきて、プロでも活躍する選手を輩出し、それに憧れて全国の有望な選手が集まり、いい環境で練習し、それでまた結果を残し…

 

簡単なことではありません。

いくら選手が集まってきても結果が出るかどうかは分からず、また結果を出して当然と言われるような環境の中でのプレッシャーは大変なものでしょう。全国の強豪校が目の

色を変えて自分たちを倒しに来るのですから。

 

その中で春夏連覇という偉業を達成したことは本当に尊敬以外の何物でもありません。

本当におめでとうございます。

 

 

その他にも金足農業日大三高済美浦和学院など高チームが多かった気がします。

ドラマチックな展開も多くて、100回記念大会に「ふさわしい」という言い方は球児に失礼ですが、盛り上がりの多い大会の展開になって良かったのではないでしょうか。

 

今大会から導入されたタイブレーク制も、いざやってみたら「割とあり」といった感じではなかったでしょうか。

圧倒的に後攻が有利になるというのはありますが、バントをする/しない、その他奇襲をするのか正攻法でいくのかなど、監督の采配という点にも注目の余地がさらに増えそうです。

 

また、必ず取りざたされる球児の体調問題。

「猛暑の中やるな」だの「甲子園にこだわらずドームでやれ」だの「投手に球数制限設けろ」だの

 

まぁ外野のうるさいことうるさいこと

(他にも散々ありますが、ガッツポーズするなだの丸刈り強制するなだの)

 

僕は高校まで野球をやっていて、その経験からいうのですが、

涼しいドーム球場で、人工芝の上で野球をしても面白くないですよ。

 

だって、あの甲子園を夢見てずーっとやってきてんだから。

暑い中で体調を崩しそうになるのは分かります、だから給水タイムを審判の判断で取れるようになったのはいいことだと思います。

でも、やっぱり野球は青空の下、屋外でやるものだと思うのです

 

球数制限の話はもう少し現実的で、それは個々の学校の判断の領域で良い事だと思います。

プロを目指せる複数の投手がいるのなら分業制にした方が将来的にもいいだろうし、高校野球に全力を賭す覚悟の選手を無意味に制度で縛るのは不毛です。

「国際大会でも球数制限がある」のは制限しても実力のある投手を集められる国際大会だからで、普通の学校はそんなことできませんからね。

控え投手がボコボコに打たれて敗退していく学校が増えるの、見たいですか?

僕は見たくありません。それよりも、エース同士が投げ合っていく試合の方を多く見たいと思います。

 

ただ、現実問題として分業制を目指す方が、結果として勝ちやすくはなると思います。

チーム内の競争の結果として複数のピッチャーが同じぐらいの力を持てて、だから分業制、というのが理想でしょうね。

 

あと、あんまり美談とか感動を押し付けるなよと思います。

プロ野球じゃないんだから。

ネット裏まで負けてるチームに肩入れするの、異常ですからね。

甲子園で現地観戦するぐらいのファンなら当然その辺にも理解があるのかと思ったら全然でした。がっかり。

アルプススタンドとその近くの席はいいとして、他は公平に見るのが筋じゃないかという気がします。どちらにも等しく声援でしょ。手拍子とかもってのほか。

 

この辺はメディアの対応にも原因はありますけどね。熱〇甲子園の罪は重い。

 

僕は野球そのものを楽しみたいと思っているクチで、感動ドラマとかは別にいらない派なのでこういう意見になります。

逆に、過密日程とか不公平な報道についてはぜひ変えるべきだと思っています。

精神論と合理性をうまいこと折衷させてやっていくのが賢いんじゃないでしょうか。

 

今後色々変わっていくところもあると思うので、そちらを楽しみにしたいです。

まずは101回大会かな…